
2025年4月20日にリリースされた最新バージョン(Release 34.0)で追加される新機能についてご紹介いたします。
1. Salesforceオブジェクト不要で作成可能な「スクラッチデータシート」
シートを作成する際に、既存のSalesforceオブジェクトを選択するのではなく、ゼロから新しいデータを追加・保存ができる「スクラッチデータシート」を作成できるようになりました。
あらかじめSalesforceオブジェクトを用意していなくても、ExcelのデータをCSVファイルとしてインポート可能です。この新機能を利用することで、Salesforceに格納済みのデータと手元のExcelファイルデータを突き合わせて分析したり、データの集計、レポート作成をExcelファイルデータと組み合わせて行えます。
活用例①
スクラッチデータシートにフィルタの条件となる値を記載し、Salesforceデータシートからその値を参照値として利用することで、レコード選択に連動して表示されるレコードを動的に切り替える画面を実現できます。

活用例②
外部から取得した企業情報のデータをスクラッチデータシートにインポートして、Salesforceのレコードに格納されている法人番号で同じデータをVLOOKUP関数を用いて突き合わせれば、外部の企業情報と内部の営業データを統合させたリストを効率的に作成することができます。

活用例③
外部システムから出力した購買履歴データをスクラッチデータシートに取り込み、メールアドレスなどの共通キーでSalesforce内の顧客情報と突き合わせることで、各顧客の購買金額を集計できます。合計購買金額でソートして有力な顧客リストを抽出するなどに活用できます。

2. 新しくなった「Sheetコンポーネント」
Sheetコンポーネントが新しいLightningコンポーネントとなりました。
描画パフォーマンスが向上した新しいSheetコンポーネントは、Lightningプラットフォームの「動的インタラクション(Dynamic Interaction)に対応しています。
アプリケーションビルダー画面からノーコードでコンポーネント間の連携の設定が可能です。

また、Experience Cloudにおいて、LWRテンプレートを利用して作成されたサイトに対しても「Sheetコンポーネント」を配置できるようになりました。

その他の追加機能など詳しい内容につきましては、リリース資料をご確認ください。