TDX Tokyo イベント参加レポート
弊社エンジニアが、日本で初めて開催されたTDXの様子をお届けします

2025年4月25日に開催された「TDX Tokyo」に、マッシュマトリックスのエンジニアの一人が参加してきました!
今回のブログは、東京で初開催となったイベント会場に赴き、その熱気を体験してきた弊社エンジニア視点から、ハイライトや感想のレポートをお届けします。

TDX(TrailblazerDX)とは

Salesforceが主催する開発者向けの年次カンファレンスです。

類似するカンファレンスであるSalesforce World Tourは、Salesforceユーザー・パートナーなどをおもな対象者にしていますが、TDXはよりデベロッパー向けであり、Salesforce開発者・管理者・ITリーダーなどをおもな対象者としています。

毎年サンフランシスコにて開催されていたのですが、このたび日本でも開催されることになりました。日本どころか、なんとサンフランシスコ以外での開催が初めてとのことです。

会場となったのは、東京国際フォーラムでした。

多くの参加者で賑わい、日本におけるSalesforce開発者コミュニティの熱気を肌で感じることができました。

基調講演

「Become an Agentblazer. Build Agentforce Companies.」というタイトルで、Agentforceがデータ、アプリ、AIを統合し、企業の労働力を「デジタルレイバー」として拡張することで、ビジネス成長の最後の障壁である人材不足を解決する可能性が示されました。

また、Salesforceは「Agentforce 2.0」および「Agentforce 2dx」を通じて、AIエージェントの開発・展開・管理を容易にする包括的なツールセットを提供し、企業がより効率的かつ安全にAIを活用できる環境を整えることで、デジタルトランスフォーメーションの次のステージを推進しているとのことです。

AIエージェントが自律的に判断・行動する未来像は非常にわくわくしますね。

セッション・ハンズオン

各セッションの中で個人的に印象に残ったのは、「解き明かせ、Agentforceの頭脳! Atlas推論エンジン Deep Dive」と題して、自立型AIエージェントの検索エンジンの中身を深掘りするものです。

AIが単なる質問応答を超えて、人間のような思考プロセスで自律的に意思決定を行い具体的なアクションを実行できる技術は、企業のデジタルレイバーとして革命的な可能性を秘めており、特に検索精度の向上によって信頼性の高い回答が得られる点が印象的でした。

ハンズオンも開催されており、自分は「Salesforce上で動作する簡単なエージェントを作成する」というお題のものにいくつか参加しました。
手元で即座に動作する自立型のエージェントを作り上げるという体験から、理論だけでない現実的な応用性と将来への可能性を具体的に理解させ、ビジョンをより明確にすることができたと感じました。

弊社の代表も登壇!

弊社代表の冨田も、シアターセッションに登壇いたしました。

今年のTDX@サンフランシスコにおけるハッカソンに、数少ない日本人として参加した際の体験談をお届けいたしました。

体験談の中で触れられた、AIとコミュニケーションをとりながらプログラミングする新たなアプローチ、通称「Vibe Coding」は、今後ますます存在感を増していきそうですね。

Vibe Codingは、雰囲気・ノリ・気持ち(バイブス)を活用してコーディングする新しいプログラミングスタイルを示します。個人的に、この手法は、個々のエモーションや感覚に合わせた、より柔軟で直感的なコーディングを可能にしてくれるものだと考えています。

このセッションには、立ち見の方も含めた多くのオーディエンスが集まり、非常に盛況でした。

ご来場・ご清聴いただいた方々、ありがとうございました。

We are hiring!

セッションの最後に触れた話題をこちらにも。

現在、マッシュマトリックスでは、製品開発部のメンバーを募集しています!

Apex / LWC はもちろんのこと、大規模言語モデル / 自立型AIエージェントに関連する開発、なによりも弊社の事業内容に関心のある方は、ぜひご一報ください。

マッシュマトリックスの求人情報

クロージング

「AI時代の開発組織~エンジニアの未来を決める分岐点~」というタイトルで、AIの進化によって、これから先はソフトウェアエンジニアという職種はどのように変わっていくのか、また、社会全体がどうなっていくのかについて、カジュアルでありながら濃い内容のトークが繰り広げられました。

自分にとって身近なトピックが多く「あるある」と思いながら聞いていました。

個人的に身につまされる非常に印象的な時間でした。

感想

各セッションでは、自律的なAI技術や「Agentforce」といったテーマが主役となり、一貫した話題として取り扱われていました。

AIの広がりとともに、開発のスタイル、そして開発者自身の役割にも大きな変化が訪れることが予想されています。

自分自身の見解としては、今後「どう作るか」に関するほとんどの部分をAIに委ねることが可能になり、我々開発者は「何を作るのか、なぜそれを作るのか」といった、より重要で本質的な問いに集中できるようになるのではないかと考えています。

おまけ

Salesforceが主催するイベントでいつも目を引くキャラクターは、TDX Tokyoでも元気でした。

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