
Salesforceで商品管理をされている皆さん、こんなお悩みはありませんか?
- 見積、見積品目名、価格表エントリ、価格表など多くのオブジェクトがあるのでわかりにくい
- オブジェクトの関係性が理解できていないことからエラーが起きてしまう
- 複数のオブジェクトに同じ数値を何度も登録するなど手間がかかっている
前回の記事では、Mashmatrix Sheetを活用した、見積に紐づく商品の一覧を確認する手順をご説明しました。
今回は次のステップとして、Mashmatrix Sheetを活用して
- 見積側で選んだ価格表に一致する商品を、見積品目名としてリストに追加する方法
についてご紹介します。
このブログを読めば、他のオブジェクト項目の値を参照しながら見積の作成を行う、Mashmatrix Sheetの活用手法や感覚を身につけることができます!
Mashmatrix Sheetのさらなる活用を目指している方は必読の内容です!
ぜひ最後までご覧ください。
Mashmatrix Sheetで見積品目名オブジェクトを活用しよう②
見積品目名に見積側で選択した価格表に対応する商品を登録する
「価格表」オブジェクトや「価格表エントリ」オブジェクトの関係性は、見積や見積品目にも存在します。「見積」オブジェクトにあるレコードは、「見積品目名」オブジェクトの他にも、「価格エントリ」や「価格表」など関連した情報が連携された上で成り立っています。

Salesforceから見積品目名のレコードを登録するには、商談商品を登録する際と同じように価格表を選択する流れがあります。この流れは通常の作業中には意識されませんが、Mashmatrix Sheetからレコード登録を行う際には、より一層意識する必要があります。
※参考:商談商品マスター その1
https://www.mashmatrix.co.jp/blog/opportunity-product_01/
<動画>
登録方法
1.Mashmatrix Sheetの見積シートの「項目追加」でPrice Bookを選択します

2.見積品目名シート側の商品列「▼」ボタン → 設定を開きます

3.次に、ルックアップ検索条件の一番下で「Price Book」「次の値と等しい」「シート」「見積」「指定された列の値」「Price Book」 の「選択されたレコードの値」を選択して保存をクリックします
<動画>
それでは、実際に見積で選択した価格表が価格表エントリと対応し、見積品目名として登録できるか確認してみましょう。
<動画>
今回は『リフォーム』という見積を選択し、その価格表がStandard Price Bookであり、見積品目名でもStandard Price Bookの価格表エントリが表示されるかを確認します。
次に、価格表エントリで検索を選択して、その中で実際に価格表項目が対応しているか、列を追加して確認します。
上の動画では、すべてがStandard Price Bookと表示されているので、見積と見積品目名で価格表がきちんと連動していることがわかります。
価格表エントリに登録しているリスト価格を見積品目名の販売価格に自動入力させる
Salesforceの画面上では、見積に見積品目名を登録する際に価格表の一覧が表示されます。チェックボタンで選択、数量を入力して登録するとリスト価格が自動で反映されます。
<動画>
なお、他の見積に対して同じ商品を登録する場合には、一つずつ登録する必要があります。これは少々面倒だと感じるかもしれません。
Mashmatrix Sheetを使うと、コピー&ペーストで簡単に見積に商品が登録できるため、このような作業が驚くほど簡単に行うことができます。
しかしながら、販売価格は自動で反映されません。
そこで今回は、自動的にリスト価格や販売価格を表示させることで、より効率的に商品を登録する方法をご紹介したいと思います。
見積品目名シートの列「販売価格」に自動入力する設定です。
設定方法
1.同ブック内に価格表エントリオブジェクトのシートを作成します

2.見積品目名シートの項目、販売価格横にある「▼」→設定を開き、オプションタブを選択、鉛筆ボタンをクリックして数式の編集画面を開きます



3.数式を入力します
合致する項目を参照して、その行にある該当項目の値を参照することができる、VLOOKUP関数を使用して価格表エントリの販売価格を取得する数式を記入します。
Mashmatrix Sheetは、別のオブジェクトシートの該当項目に対して関数を利用できるのが便利なポイントです!
Mashmatrix SheetでVLOOKUP関数を活用する場合の公式は以下の通りです。
VLOOKUP(一致させたい値を持つ現在の項目列, 該当のオブジェクトシートで一致する値を持つ項目列, 該当のオブジェクトシートで取得した値を持つ項目列)
これにより、見積品目名シートの商品列を価格表エントリシートの商品列で参照し、合致する行からリスト価格を取得することが可能です。
具体的にみてみましょう。

VLOOKUP([見積品目名オブジェクトシートの現在の列の商品名API],[ 価格表エントリシートのすべての列の商品名API], [価格表エントリシートのすべての列のリスト価格API])
オブジェクト同士の項目における共通項目部分を理解すると、関数はもちろん、フィルタを利用する際に関係性を有効に活用できます。
4.数式を確認してエラーが出ずに✅有効が出れば適用を押し、自動入力のタイミングでレコードの作成時・レコードの更新時にチェックを入れて保存します

4.実際に実装できているか確認しましょう
<動画>
これで、見積品目名のシートの列「販売価格」に自動入力できるようになりました。
まとめ
今回は、見積・見積品目名・価格表・価格表エントリのオブジェクト同士の関連性を活用して、見積オブジェクトに紐づく価格表にあった見積品目名を登録し、価格表エントリにあるリスト価格を販売価格に反映する設定方法をご紹介しました。
Mashmatrix Sheetを活用することで、Salesforceだけでは実現できないと思われていることも自動化できるケースがあります。
各機能に関する詳細は、ユーザーガイド(参照値/その他の拡張関数)をご参照ください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
SalesforceをExcelライクに快適データ入力しませんか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー