Salesforceの詳細画面にカスタムボタン/カスタムリンクを配置して、URLでシートにアクセスしよう!

カスタムボタン/リンクのリンク先を、Mashmatrix Sheetのブック/シートのURLに指定が可能に

Salesforceの標準機能「カスタムボタン/カスタムリンク」をご存知ですか?この機能を使うと、Salesforce データを外部の URL、アプリケーション、またはシステムと統合が可能です。

カスタムリンクの一例

カスタムボタン/カスタムリンクのリンク先を、Mashmatrix Sheetのブック/シートのURLに指定することも可能です。例えば「取引先」詳細画面に「商談シート」へのカスタムボタンを配置することで、”関連している取引先が持つ商談”のみが表示されているシートへ直接アクセスができます。

詳細画面からクリックするだけで、ダイレクトに欲しい情報が表示されているシートを表示できるので、効率的な作業が可能になります。

では実際に設定してみましょう!

設定方法

商談の詳細画面に、その商談に関連している見積/見積品目シートを表示するカスタムボタンを配置する」手順は次のようになります。

  1. Mashmatrix Sheetで、見積/見積品目シートを表示する。
  2. 新規カスタムボタン/カスタムリンクを作成する
  3. カスタムボタン新規作成画面に、URLをコピーする
  4. URLパラメーターを入力する
  5. ページレイアウトビルダーでカスタムボタン配置場所を設定する
  6. 確認する

1. Mashmatrix Sheetで、見積/見積品目シートを表示する。

  1. カスタムボタンのリンク先として表示させたいブック/シート(今回は見積/見積品目の連動シート)を表示する。(※連動シートの作成方法はこちらをご参照ください。)
見積/見積品目の連動シート
  1. 関連している商談のみを表示させるため、「見積シート」に、商談ID列を追加し、フィルタする。

   2-1. 列ヘッダメニュー > 列の追加 > 「商談ID」項目を選択し、追加

   2-2. 商談ID列を「関連するレコードID」でフィルタする。

   商談ID列の列ヘッダメニュー > フィルタ > 参照値選択ボタン >関連するレコードID>作成

参照値選択ボタン
参照の種別を選択

商談ID列が、関連するレコードのIDでフィルタされるように設定されました。(ただし、この画面ではフィルタ後の表示は特に変わりません)


2. 新規カスタムボタン/カスタムリンクを作成する

  1. オブジェクトマネージャーから「商談」を開く
    設定>オブジェクトマネージャー>商談

  1. ボタン、リンク、およびアクション を選択し、「新規ボタンまたはリンク」をクリック
  2. まず「表示ラベル」「名前」「説明(任意)」を入力する。また「表示の種類」から「詳細ページボタン」を選択する。
  3. 次に、「動作」から「新規ウインドウに表示」を選び、「内部のソース」に「URL」を選択する

3. カスタムボタン新規作成画面に、URLをコピーする

  1. まず、シートを表示するURLを入力するために、Mashmatrix Sheet ユーザーガイドを開く
  2. 「URLでのシートへのアクセス」を表示し、下画像赤枠内のURLをコピーする
  1. カスタムボタン作成画面に戻り、URLをペーストする
  2. ペーストしたURLの下画像赤線部を削除する。(カスタムボタンはSalesforceのサイト内で動くので、相対URLの入力でOKです。)

4. URLパラメーターを入力する

URLパラメータとして「id、bookId、sheetId」を指定することで、関連するレコードID、および表示するシート/ブックを指定できます。

URLパラメーターとは??

URLパラメータとは、サーバー側で動くプログラムに情報を送るために、URLの末尾に付け加える変数(文字列)のことを言います。
一般的にURL末尾に「?(クエスチョンマーク)」を付けて、その直後に「パラメータ名=パラメータ値」といった形式で使用します。複数のパラメータを付ける場合は、「&(アンパサンド)」で区切り、サーバー側に送信したいデータをURLの末尾に付け足していきます。

下記は、基本となるURLとURLパラメータを付けたURLの例です。(〇はパラメータ名、■はパラメータ値)
【基本となるURL】
https://www.example.com

【URLパラメータを付け加えたURL】
https://www.example.com?〇〇〇=■■■■

※例えば、下画像の場合だと黄色の下線部分(?以降)がURLパラメーターとなります。

  1. 関連するレコードIDの情報を受け取るURLパラメーターとして、URLの末尾に
    ?id= と入力する。(下画像の赤線部)

  1. 「差し込み項目の挿入」から「商談ID」を選択する。URLに
    {!Opportunity.Id}
    がidパラメータとして入力される(下画像の赤線部)
    ※ このidパラメータの値が、先程指定した見積シートのフィルタで「関連するレコードID」として参照している値として利用されます。

3. 表示させたいブックの、ブックIDをコピーする。(表示するシートを指定したい場合は、シートIDもコピーする。)ブックメニュー>設定>基本情報

  1. カスタムボタン作成画面に戻り、URLパラメーターを
    &bookId=  と入力する(下画像の赤線部)

5. 入力したURLパラメーターの続きに、先ほどコピーしたブックIDをペーストする

(※シートIDを設定する場合は、下画像緑線部のように入力しシートIDを指定します。)

6. 確認後、保存 をクリックする


5. ページレイアウトエディタでカスタムボタン配置場所を設定する

カスタムボタンの新規作成が完了したので、最後にカスタムボタンの詳細画面での配置場所を設定します。

  1. オブジェクトマネージャーから「商談」を選択し、ページレイアウトを開く
  1. レイアウトを選択する
  2. レイアウトが表示されたら、「ボタン」を選択し、作成したカスタムボタン(見積/見積品目を表示)を「商談の詳細」項目にある「カスタムボタン」へドラックドロップする

5. レイアウトを保存する。


6. 確認する

では、カスタムボタンが配置されるか詳細画面を確認してみましょう。

まずは、LEX環境で確認します。
商談の詳細画面を表示し、右端にある ▼ をクリックすると…

「見積 / 見積品目を表示」というカスタムボタンが配置されているのがお分りいただけると思います。

では、こちらの「見積 / 見積品目を表示」ボタンをクリックしますと….

設定通り新しいウインドウが立ち上がり、見積 / 見積品目の連動シートが表示されました。関連する商談のIDでフィルタしているので、同一商談の見積レコードが全て表示されています。一覧で把握でき、もちろん通常のシートと同じように一括編集も可能なので、便利ですね!


では、次にClassic環境でも確認してみましょう。
同じように、商談の詳細画面を表示すると….

カスタムボタンを発見しました。LEXとは配置場所が少し違いますね!

ではボタンをクリックしてみましょう…

Classic環境でも、見積 / 見積品目の連動シートが表示されました!


まとめ

今回は、Salesforce標準機能である「カスタムボタン/リンク」を使って、URLでシートにアクセスする方法をご紹介いたしました。

URLパラメーターの設定の部分が難しく感じてしまうかもしれませんが、慣れてしまえばカスタムボタン/リンクの作成自体は簡単に行えます。この機能を使うことで、欲しいデータのあるシートがすばやく確認でき、作業効率もアップしますよ!ぜひご活用ください。

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