
こんなお悩みありませんか?
- 重複リードを効率的にマージしたい
- 取引先や取引先責任者の名寄せに時間がかかっている
- カスタムオブジェクトのレコードもまとめてマージしたい
Mashmatrix Sheet 35.0より、シート上で選択した複数のSalesforceレコードをマージするアクションボタンをシートに配置できるようになりました。この「一括マージアクション」機能(※)は、すべてのオブジェクトに対応し、最大50件のレコードを一括でマージできます。これにより、リードの重複管理やカスタムオブジェクトの名寄せなど、目視での定期クレンジング作業が効率化できます。
本記事は、レコードの「一括マージ」機能の必要性や設定方法について説明しています。
※「一括マージアクション」機能は有償オプション機能です
Salesforceの重複レコードがもたらす問題
Salesforceのデータ重複は、リードの獲得チャネル増加(Webフォームや名刺スキャン)、手入力の表記ゆれなどさまざまな原因で発生します。この重複を放置すると、以下のような深刻な悪影響を招きます。
- 売上機会の損失: 営業活動における二重架電や二重メール、リードスコアや予算の重複計上
- レポートの信頼性低下: パイプラインが実態よりも大きく見え、正確な予測が困難になる
- 顧客体験の悪化: 同じ顧客に複数の担当から連絡が届き、不信感を与える
- AI/自動化の誤作動: 重複データが原因で、提案やレコメンドが矛盾したり、フローが正常に動作しなくなる
- 運用コストの増大: 手作業でのマージ作業が常態化し、業務が非効率になる
Salesforceの標準機能には重複検出機能がありますが、マージ自体は手作業が必要です。特に、会社名に表記ゆれがあるなど判断が難しいケースでは目視確認が不可欠であり、大規模なデータクレンジングには限界があります。
解決策:Mashmatrix Sheetの「一括マージアクション」機能
ここで効果を発揮するのが、Mashmatrix Sheetの「一括マージアクション」機能です。この機能は、Salesforceの標準マージ機能の制約を大幅に超え、重複管理を劇的に効率化します。
一括マージアクションの特長
最大50件のレコードを一括マージ | 標準機能では一度に3件までしかできないマージが、最大50件のレコードをまとめて行えます |
すべてのオブジェクトに対応 | リードや取引先だけでなく、カスタムオブジェクトもマージ対象となります |
スプレッドシートUIで完結 | 重複候補の抽出から比較、そしてマージまでの一連の作業を一つの画面でシームレスに行えます |
既存運用との親和性 | 既存のシート設定(フィルタ・並べ替え等)を活かして重複候補を抽出し、そのままマージ処理を行えます |

活用シーン
一括マージアクション機能はさまざまなシーンで活用できます。
マーケティング | 外部リストやフォームから取り込んだ重複リードを計画的に整理する |
組織再編・システム移行 | M&Aや旧システムからのデータ移行で発生した重複データのクレンジングを短期間で行う |
カスタムオブジェクトの運用 | 標準機能では対応できない業務固有のオブジェクトでも、現場主導で名寄せを定常的に行う |
サポート業務 | 重複したケースを効率的に集約し、顧客履歴を一本化する |
検知から是正の定常運用 | 重複ルール/一致ルールで検知、Mashmatrix Sheetで一括マージし、レポートで監視するサイクルを構築する |
設定方法とマージの実行例
Mashmatrix Sheetに「レコードをマージ」アクションボタンを配置することで、簡単に一括マージを実行できます。また、今回は例として、『重複しているリードをマージする』という業務を想定して進めていきます。
とってもカンタンですよ!
<↓すぐ分かる動画>「一括マージアクション」機能の操作方法
1. シートに「レコードをマージ」アクションボタンを配置する
まず、シート(今回は「リード」)を作成します。
- 画面左下部にある「新しいブックを作成ボタン(+)」をクリック > オブジェクトは「リード」を選択
- 作成ボタンをクリック
「リード」のシートが表示されました。(下画像)

次に、「レコードをマージ」ボタンを配置します。
「レコードをマージ」ボタンの配置はアクション機能を用いて行います。
動画:アクションボタンの設定方法
1.シートメニュー(▼)をクリック > 設定

2.シートの設定変更ダイアログが表示されるので、アクションタブを開く

3.画面下部にある + ボタンをクリックし、以下のように選択する
- カテゴリ : マージ処理
- アクションの種類 : レコードをマージ

4.追加ボタンをクリックする
5.アクションタブ > レコードをマージ をクリック
6.「ラベル」「アイコン」を設定する(任意)> 保存 をクリック

シート上に「レコードをマージ」ボタンが配置されました。(下画像)

2. 重複しているレコードを表示する
メールアドレスなどの項目でフィルタリングすることで、重複しているレコードを簡単に絞り込めます。
「メール」項目列をフィルタします
- 「メール」項目の列ヘッダメニューをクリック > フィルタを選択
- 一意のメールアドレス(例: u500@stockoption-japan.example.com)を入力し、適用
「メール」が同じ(重複している)「リード」のレコードが表示されました。

3. レコードを一括マージする
では、重複レコードを一括マージしていきましょう!
1.レコードを全選択し、「レコードをマージ」ボタンをクリック

2.アクションを起動すると、選択されたレコードの一覧表がダイアログ内に表示されます
※ ダイアログ内に表示されるレコードの順番は、シートでのレコード選択順になります
※ シート上でレコードを条件順に並び替え(例:作成日でソートなど)、その順番でレコードを選択すれば、ダイアログ内にも作成日順に表示されます

3.レコード一覧表からプリンシパル(主)となるレコードを選択する。(下画像矢印)
※ 編集不可項目はグレーで表示されます
※ レコード間で値に違いがあるものだけが列として表示されます

4.残りのレコードからマージしたときに項目の値として採用する値をセルで選択し、マージボタンをクリックする

5.マージが完了すると元のシートが表示されるので、リロードする
※ マージ後にシートを「自動で再読込み」に設定することも可能です。(デフォルトは「自動で再読込みしない」)
6.マージが完了しました
シートには、プリンシパル(主)レコードのみが表示されます。
以上で重複リードの一括マージが完了です!

よくある質問
Q1. テキストエリア項目はマージできますか?
はい、可能です。複数のレコードから値を選択してマージできます。
(項目連結時の「区切り文字」は設定可能です。デフォルトで「ーーー」により区切られます。)
Q2. 誰でもマージできますか?
いいえ、選択されたレコードに対するSalesforceの権限(更新および削除)が必要です。
Q3. Salesforceで提供されているマージ処理と動作は同じですか?
オブジェクトにより動作が異なります。Salesforceが標準でマージをサポートしているオブジェクト(リード、取引先、取引先責任者、ケース)については、標準のマージ処理と同等の動作となります。
Salesforceの標準でマージ処理がサポートされていないオブジェクトについては、以下の処理を同時に行います。
- 主レコードとして選択されたレコードの各項目情報をマージされた内容に更新
- 主レコード以外のレコードを削除
- 主レコード以外のレコードに紐づく子レコードにおいて、親レコードの参照を更新可能なものについては、親レコードの参照として主レコードを参照するように更新
Q4. データ列やスクラッチデータシートのデータはマージできますか?
シート内で追加されているデータ列、スクラッチデータシートのデータについてはマージの対象外となります。
まとめ
Salesforceのデータ重複は放置したままにすると深刻な影響を及ぼすことがありますが、自動処理だけでの解決は難しいのが現状です。Mashmatrix Sheetの「一括マージアクション」機能は、手作業でのマージ作業を効率化し、精度の高いデータ管理を可能にする有効な手立てです。
大量の重複リードにお困りの方、データクレンジングを効率化したい方は、ぜひこの機能をお試しください。
※「一括マージアクション」機能は、有償オプションです。詳しくはお問い合わせフォーム、または弊社営業担当までご連絡をお願いします
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