- 御社の事業について教えて下さい
櫻井様:弊団体は、国内外で自然災害、あるいは紛争や貧困など人為的な要因による人道危機や、生活の危機にさらされた人びとを支援する国際協力NGOです。1996年に日本で誕生し、今まで世界36の国と地域で活動しております。「人びとが紛争や貧困などの脅威にさらされることなく、希望に満ち、尊厳を持って生きる世界を目指す」というビジョンをもとに活動しております。
現在は、海外や国内で様々な事業を行っており、海外支援事業では現在21カ国で活動しております。最近ではウクライナ軍事侵攻の人道支援や、モロッコ/アフガニスタン地震などの大地震の際の被災者支援を行っています。
国内の事業で一番大きな規模で活動を行っているものは、保護犬事業「ピースワンコジャパン」です。「日本における犬の殺処分をゼロにする」をミッションに掲げ、本部のある広島県神石高原町や、日本各地の譲渡センターにて活動を行っております。
そのほかには「空飛ぶ捜索医療団 ARROWS」という医療を軸とした災害緊急支援プロジェクトがあります。国内外の大規模災害の被災地にいち早く駆けつけ、救助・救命活動を行うことを目的としています。
データローダは操作の負荷が高いため、代わりとなるツールを探していた
- 「Mashmatrix Sheet」の 導入の経緯について教えて下さい
藤本様:まず、Salesforce導入のきっかけは東日本大震災でした。震災発生後、たくさんのご寄付をいただき、データベースに登録をする必要がありましたが、その時使っていたローカルのシステムでは、ほとんど手入力で登録をしなくてはならず、とても大変だったんです。今までのシステムでは耐えきれなかったので、まず地震があった時でもどこからでも利用できるクラウドへの移行を検討しました。そして、その中でもNPOへの理解がある製品を探した時に、Salesforceを見つけ2012年に導入しました。
Salesforceでは主に支援者の方の情報管理を行っており、データをSalesforceに一括登録するときは、データローダを使ってインポート作業を行っていました。しかし、後任に業務を任せると考えた時、データローダは手順が多く操作が難しいので負荷になると感じ、データローダの代わりとなるツールを探していました。その時出会ったのがMashmatrix Sheetでした。
Excelが使える人ならそのまま直感的に使えるところが魅力
- 「Mashmatrix Sheet」を使ってみて、特に優れていると思った点はありますか?
藤本様:Salesforce上でデータ更新する場合、入力から保存まで操作のステップが多いのですが、Mashmatrix Sheetなら直接入力ができるので、ステップが少なく済むのが良いですね。Excelが使える人ならそのまま直感的に使えるところが魅力です。
櫻井様:災害等が起こった際、クラウドファンディングで寄付金を募ることがあるのですが、その際の支援者データはほぼcsvデータ(形式)でもらうことが多いです。そのデータをSalesforceに登録する時に、データローダを使わずExcelデータのコピ&ペーストのみで、マッピングの必要なく一括登録できるのはとても便利です。
データローダを使って半日かかっていたインポート作業の時短に成功!
- 御社の業務内容において特徴的に「Mashmatrix Sheet」が使われているところを教えて下さい
藤本様:まず1つ目は、支援者情報やメルマガ希望者情報など別システムで管理しているデータを、Salesforceへ自動で登録できるようにしているのですが、そのバッチ処理の結果をMashmatrix Sheetを使って一覧でチェックできるようにしています。
今までは、毎週月曜日に5種類程のデータをデータローダ使ってSalesforceに登録していたので、作業にほぼ半日かかっていました。
現在では、自動化処理もできその結果をMashmatrix Sheetですぐに確認できるので、朝5分の確認で済むようになりました。もしエラーがあればすぐ分かりますし、リアルタイムでデータを確認できるようになったので、便利ですね!
櫻井様:様々なかたちでいただいた支援者のデータを、Mashmatrix Sheetのコピー&ペーストでデータを一括登録できる機能を活用して、まとめてSalesforceに登録しています。また、IDをキーとしてアップロードすれば、契約、支援などの個人に紐づいた関連データも一気に登録、更新できるのでとても効率的です。
支援金のデータを一覧で表示することで、不整合のチェックが効率的になった
櫻井様:2つ目としては、支援金のデータをSalesforceと請求代行会社のシステムで管理しているのですが、この2つの値が不整合になっているものをチェックする用途で利用しています。毎月25日に請求代行会社のシステムを使って支援金の引き落としが行われるのですが、引き落としのエラー等で決済不可となりますが、Salesforce上では決済可能となっているため、差異をMashmatrix Sheetで確認できるようにしています。
以前はExcelを使って行っていたのですが、Mashmatrix Sheetを使うことで、一覧でリストを表示でき、支援者の詳細情報もそのままSalesforce上で確認できるので、効率的に作業できるようになりました。
入金金額をリアルタイムに確認し、まとめて一括編集できるので便利
櫻井様:3つ目は、匿名寄付を多くいただいた際の入金金額のチェック用途として利用しています。地震などの災害が起こった時に、匿名での寄付をたくさんいただくことがあるのですが、入金金額と実際入力されている金額が違っている場合があるので、Mashmatrix Sheetで一覧で確認して、金額が違う場合はすぐに修正しています。
この業務を、まずSalesforceでレポートを作成し、Excelにダウンロードして確認する...のは大変だったので、Mashmatrix Sheetを使ってリアルタイムに直接編集できるのはとても便利です。入金日が変更になった場合でもまとめて一括変更ができるので、作業効率が上がりました!
- 今後の「Mashmatrix Sheet」の活用方法について、考えていることはありますか?
藤本様:ふるさと納税で寄付をいただいた際のデータがcsvで渡されるので、Mashmatrix Sheetを使ってSalesforceへの登録をすばやくタイムリーに行いたいです。
データローダは敷居が高いと感じている方には、ぜひ使ってほしい!
- 最後に、Salesforceユーザーの方へ「Mashmatrix Sheet」のおすすめポイントを教えてください
櫻井様:ITの専門知識がなくても、ExcelのようにSalesforceを使えるのがすごく良いです。データローダは敷居が高いな...と感じる方にはぜひオススメです。
藤本様:便利なツールで良かったです!
- どうもありがとうございました!