膨大な物件情報から個別の物件を検索するのにとても時間がかかっていました
- 御社の事業について教えて下さい
原口:弊社は不動産全般を扱う総合デベロッパーで、新築マンション・⼀⼾建、リノベーションマンションなどの住まいを提供するレジデンシャル事業、投資⽤・事業⽤不動産の開発・仲介・賃貸管理などを⾏うソリューション事業、中⻑期滞在に対応するアパートメントホテルの開発・運営を⾏う宿泊事業を中⼼に展開しています。
Salesforceを導入している部署は大きく分けて2つあります。
1つ目は、快適に、安心してお住まいいただける住宅を提供するレジデンシャル本部です。2つ目は私が所属しているソリューション本部で、収益不動産の売買・運営、土地の有効活用など、さまざまな事業領域に取り組んでおり、自社売主物件の販売や仲介を中心とするソリューション事業部と賃貸事業部に分かれています。
- 「Mashmatrix Sheet」の 導入の経緯について教えて下さい
原口:「Sheet」の前身である「Mashmatrix Dashboard」から利用していたのですが、検索性のスピード感を上げるためには「Sheet」のほうが有効だと思い、切り替えました。
ソリューション事業部では、過去の取扱い物件も含めて、1万5000件以上の物件情報を管理しています。
その膨大な物件数の中から自分の担当物件や個別の物件を探すことにとても時間がかかっていて、スピーディな検索という点で課題がありました。
「Sheet」は、「物件を迅速に探すことができる」こと、今までExcelで管理していたユーザーが「慣れているExcelのように使うことができること」という要望にフィットしたので導入させて頂きました。
情報の集約と検索性の向上という点で優れたツール
- 「Mashmatrix Sheet」を使ってみて、特に優れていると思った点はありますか?
原口:そうですね、Salesforceにもレポート機能はもちろんありますが、自分の担当物件や個別銘柄で物件をピックアップする際に、Excelに慣れた多くの社員はレポートやダッシュボードでは扱いにくいと感じていました。「Sheet」導入後は、検索や情報更新、お客様からのお問い合わせにも早く対応できると各部門からフィードバックがあります。情報が集約されつつ、検索性も上がるという点で優れたツールだと実感しています。
それから、弊部の特徴かもしれませんが、営業活動の中で自分の担当先であるお客様から紹介して頂く機会も多い傾向にあるため、物件のオーナー様情報等も含めて属人化しやすい環境でした。「Sheet」の導入によって、営業担当自身で物件のクリーニングがしやすくなり、情報の連携や横串で情報を見ることが進みました。検索性の向上やスピーディに自分の物件をピックアップできるところは、営業担当の「登録しよう」「更新しよう」という意欲や動機付けにつながり、とても有効だったと感じています。
営業活動をリアルタイムに反映させることで、バックオフィスでの進捗確認がしやすくなりました
- 御社の業務内容において特徴的に「Mashmatrix Sheet」が使われているところを教えて下さい
原口:現在、「Sheet」を主に活用している部署は、物件の売買を行なう部隊で、営業担当ごとに紹介先(ルート)から物件情報を取得してSalesforceに登録しています。現在16,000件以上ある登録情報の中から自分の担当物件の進捗状況や補足情報を更新する作業を日次で行なっています。その際に、自分の担当物件やエリア等で検索条件を絞って一括更新やクリーニングができ、それをそのままSalesforceに反映できるので、二重でクリーニングすることがなくなります。Salesforceからデータをエクスポートすることなく直接データを取得し保存することでセキュリティも担保されているのも安心ですね。営業メンバーの活動状況を常に反映させることができるようになりましたし、バックオフィスにとっても進捗状況を確認しやすく、フロントとバックの二面的にも使うことができています。
Pardotとの連携で、顧客管理とMAをつなげた情報を利活用をしていきたい
- 今後の「Mashmatrix Sheet」の活用方法について、考えていることはありますか?
原口:活用範囲につきましては検討を重ねています。Salesforceには物件情報だけではなく顧客情報も入っているので、両者を活かしていきたいと思っています。私は、Pardotを使ったMA(マーケティングオートメーション)の担当もしていますので、「Sheet」とPardotを連携させながら、顧客管理とMAをつなげた情報の利活用の範囲を広げていきたいと考えています。今現在の顧客属性情報はSalesforceに入っているので、その情報をPardotにうまくつなげ、さらにアプローチ先を正確に選定できれば、タイムリーに有効な手段を講じられるのではないかと考えています。そのつなぎ目として「Sheet」の活用を強化していきたいですね。
「Salesforce」×「Sheet」で保有データの汎用性が広がると実感
- 最後に、Salesforceユーザーの方へ「Mashmatrix Sheet」のおすすめポイントを教えてください
原口:どの業種でもどの職種でも使えるところがおススメですね。私の主観ではありますが、どの企業にも顧客情報等の保有資産と並ぶような大切なデータが必ずあると思います。そのデータをSalesforceと「Sheet」を合わせて活用することで汎用性がかなり広がると感じています。不動産業界でも良い活用事例が出て、業界内での情報交換など水平展開していけたらいいなと期待しています。
- どうもありがとうございました!