標準画面からの商品登録が営業メンバーの負荷となっていました。
- 御社の事業について教えて下さい
東田:弊社は「ろ過」に関する機器の開発・製造を行うプラント機器事業と、工作機械の商社として仕入れ販売を行う工作機械事業を行っております。主要事業であるプラント機器事業では、機器保護や流体の品質向上を目的としたストレーナやフィルター等のろ過機、サイトグラス・レベルゲージを取り扱っており、お客様の要件に沿ったカスタマイズや製品開発を強みとしております。
- 「Mashmatrix Sheet」の 導入の経緯について教えて下さい
東田:プラント機器事業で使用する見積作成機能をSalesforce上で開発していたのですが、カスタマイズを強みとしている分Salesforce上で選択可能なオプション項目も多くなってしまい、結果標準画面からの商品登録が営業メンバーの負荷となっていました。そこで入力負荷軽減策を検討する事となったのですが、日々使っている「Excel」のような操作感でSalesforceのレコード作成やコピペができるものがあればという考えに至り、AppExchangeでアプリを探したところ『Sheet』を見つけました。
見積作成時の商品登録作業で発生していた単調な作業の繰り返しが軽減。
- 御社の業務内容において特徴的に「Mashmatrix Sheet」が使われているところを教えて下さい
東田:現在3つの場面で活用しています。
1つ目は当初の課題であった見積作成時の商品登録作業です。Excelでいうところの行やセルのコピペを利用し、似たような作業の繰り返しを軽減させています。また、お客様からお引き合いをいただいた際、見積り対象商品を記載したExcelをいただくケースがあるのですが、これをある程度加工し『Sheet』にコピペで一気にSalesforceへ登録しています。
2つ目が商談情報の更新です。
完了予定日を更新する場合、商談をたくさん持っていると1レコードずつSalesforceの標準画面を開いて編集・保存するのは、それだけで営業メンバーの作業負荷になっていました。その点『Sheet』では列選択で一気に日付更新ができるので、更新スピードは導入前より上がりました。また、選択した商談に対し一気にToDoや活動を作成できるので、活動履歴を残す場面でも活躍しています。
3つ目はデータローダを使う程ではない量のデータ更新(データクリーニング)作業です。データローダではインポート用データ作成の際API名に注意する必要があり、またエラーで弾かれるのがストレスだったのですが、導入後は加工したExcelデータをそのまま『Sheet』に貼り付ければ更新が出来るようになったので、Salesforce管理者としてはとても楽になりました。
『Sheet』を活用する事でデータの2重管理を減らしていきたいです。
- 今後の「Mashmatrix Sheet」の活用方法について、考えていることはありますか?
東田:MAとしてPardotを導入したのですが、見込客管理やキャンペーンメンバー管理の作業に『Sheet』を活用したいと考えています。あと、営業リーダーがチームメンバーの商談管理をする時にも使えそうですね。Salesforceのビューやレポートはある程度知識が無いと編集ができませんが、『Sheet』であれば商談をExcelのように一覧表示させフィルター機能で簡単に条件を切り替える事ができるため、ユーザーはエクセルが使えればストレスなく任意の条件にマッチした商談一覧を作成する事ができます。ビューやレポートが作成出来ず各々がExcelでデータを管理してしまう状況もあったのですが、『Sheet』を活用する事で2重管理を極力減らしていきたいですね。
- 「Mashmatrix Sheet」への要望はありますか?
東田:オートフィルなど、よりExcelに近い操作性を多少求めてしまう所はあります。あと、書式設定が今は列単位のため、同じ書式を何度も繰り返し設定する必要があるのですが、シート単位で設定など細かな設定がExcelみたいに出来るようになると、管理者としては負荷が減って更に良いかなと思います。
複数関連オブジェクトのシートを、自分が望むエリアに埋め込められるのが便利!
- 最後に、Salesforceユーザーの方へ「Mashmatrix Sheet」のおすすめポイントを教えてください
東田:レコードの詳細ページ内にシートを埋め込んで、関連オブジェクトのデータを更新したい場合におすすめです。シートを埋め込む事で画面遷移回数を減らせますので、結果ユーザーのストレスが軽減され定着化に繋がります。実は詳細ページ内への埋め込みがコンパクトにでき、レイアウトもタブ表示で重ねられるのが『Sheet』を選んだ決め手でした。親、子など複数関連オブジェクトのシートを自分が望んでいるエリアに埋め込めるのがとても良いです。
あとは、一気に多数のレコードを作成・更新することが多い場合は活用できると思います。コピペできるメリットは大きいですね。
関連オブジェクトの構成上、レコードの更新に複数の画面遷移を伴ってしまうケースや、多数のレコードを一気に編集したい業務がある場合に『Sheet』はとても向いていると思います。
- どうもありがとうございました!