ExcelからSalesforceへのデータ取込を簡単・安全に!特定キーを指定したデータ更新を行う方法について

Mashmatrix Sheet リリース27.0でのアップデートにより、特定キーの指定によるレコードの更新挿入操作(UPSERT)ができるようになりました。これにより、Excelからのコピー&ペーストによるデータ取込の際に、新規レコードの作成だけでなく、既存レコードの更新を同時に行うことが可能になります。

※UPSERTとは、レコードが存在しない場合はそのレコードを新規挿入(INSERT)し、レコードが既に存在する場合は既存のレコードを更新(UPDATE)する処理のこと。 Salesforceではデータローダで使用される場合が多い。

参考: サクセスナビ データローダ 〜Upsert編〜
https://successjp.salesforce.com/article/NAI-000118

Mashmatrix Sheetではデータローダと同じようにUPSERTを行うことができますが、

  • Salesforceに外部ID設定が必要ない
  • 新規追加や更新を行うレコードを目視できる

というメリットがあるため、より簡単かつ安全にデータ更新を行うことができます!

今回の記事では、

  • 一意の特定キーを指定した既存レコードの更新(UPDATE)
  • 特定キーを指定したレコードの更新及び新規追加(UPSERT)

の2つの活用例について、構築手順と合わせてご紹介させていただきます。

一意の特定キーを指定した既存レコードの更新

目標

取引先として既に存在するレコードに対して更新を行います。
今回はレコード作成時に一意のIDが振られるSalesfoce IDを特定キー(取込対象のデータとSalesforce内のレコードとを結びつけるためのキー)として使用し、指定した取引先IDが存在する場合にのみ更新を行うシートを作成、Excelからのコピー&ペーストによるデータ取込を行います。

構築手順

新しくブックの作成を行い、オブジェクトに取引先を選択します。

作成されたシートの列ヘッダのメニューをクリック、「列を追加」を選択します。

「列の追加」ダイアログが表示されたら「項目列」タブを選択、「取引先ID」を選択し、右下の追加ボタンをクリックします。

取引先IDの列を追加後、取引先IDの列ヘッダのメニューをクリックして「設定」を選択します。

「列の設定変更」ダイアログが表示されたら「オプション」タブを選択、「レコードを特定するキーとして利用する」にチェックして、右下の保存ボタンをクリックします。

取引先IDの右横に鍵マークが表示され、特定キーとして設定されていることが分かります。
特定キーを指定すると、シートは更新挿入モードになり、シート内のレコードは空の状態になります。

取り込む予定の取引先データが表示されたExcelシートを表示し、データ部分を選択してコピーします。

Mashmatrix Sheetのシート画面に再び戻り、列の並びをExcelシートと同じにした状態で、シートの左上のセルにある+マークをクリックし、コピーしたExcelのデータを貼り付けます。

特定キーに指定した取引先IDに一致するレコードが存在するため、各レコードの左側に緑色のラインが表示されています。

こちらの状態で取引先IDをキーとしてデータ更新を行うことができます。表示データの変更箇所は下図のようにオレンジの枠線で囲われています。

最後に、シートの保存ボタンを押すと、変更した情報を取引先レコードに反映します。

特定キーを指定したレコードの更新及び新規追加

目標

リードの新規追加、及び既に存在するレコードに対して更新を行います。
今回はリードのメールアドレス(以下メール)を特定キーとして使用し、メールが存在する場合は更新、存在しない場合は新規追加を行うシートを作成、Excelからのコピー&ペーストによるデータ取込を行います。

構築手順

新しくブックの作成を行い、オブジェクトにリードを選択します。

作成されたリードのシート内に、メール項目がすでにシートの列に存在していることを確認します(なければメール項目を列として追加します)。

メールの列ヘッダのメニューをクリックして「設定」を選択します。
「列の設定変更」ダイアログが表示されたら「オプション」タブから「レコードを特定するキーとして利用する」にチェックした後、右下の保存ボタンをクリックします。

メール列のラベル右横に鍵マークが表示され、特定キーとして設定されていることが分かります。
特定キーを指定すると、シートは更新挿入モードになり、シート内のレコードは空の状態になります。

取り込む予定のリードデータが表示されたExcelシートを表示し、データ部分を選択してコピーします。

Mashmatrix Sheetのシート画面に再び戻り、列の並びをExcelシートと同じにした状態で、シートの左上のセルにある+マークをクリックし、コピーしたExcelのデータを貼り付けます。

特定キーであるメールアドレスが存在するレコードでは左側に緑色のラインが表示され、存在しないレコードではオレンジ色のラインが表示されています。

こちらでメールアドレスをキーとしてデータ更新及び新規追加を行うことができます。データの変更箇所は下図のようにオレンジで囲われています。

特定キーの値に一致するレコードが複数ある場合は重複マークが表示されます。

ダブルクリックして重複レコードを参照することで、正しい更新対象のレコードを選択することができます。

重複マークが消え、レコードを特定できました。

最後に、シートの保存ボタンを押すと、既存のリードレコードを更新し、新しいリードレコードを追加作成します。

まとめ

Mashmatrix Sheetでの特定キーを指定したデータ更新についてご理解いただけたかと思います。Mashmatrix Sheetでは、データローダ等と比較しても簡単かつ安全に既存レコードの更新が行えるため、Excelからのコピー&ペーストによるデータ取込の際にぜひご活用ください!

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