[Salesforce]データローダを使用したデータのエクスポート

突然ですが、データローダを使用したSalesforceデータの抽出方法をご存知でしょうか。データのエクスポートは、管理するうえで必要な操作の一つです。本記事では、初心者向けにデータローダでのデータの抽出方法についてみていきます。さらに、もっと手軽にできるエクスポート方法についてもご紹介していきます。それでは早速、データローダでのデータの抽出方法から見ていきましょう!

データローダを使用したSalesforceオブジェクトのデータ抽出手順

では、データローダを使用したSalesforceオブジェクトのデータ抽出手順について解説します。データの抽出手順は以下の通りです。

  1. データローダをインストールする
  2. データローダを起動しExportを選択する
  3. オブジェクトを選択し、データ格納場所を指定する
  4. 抽出項目や条件を指定する
  5. 抽出結果を確認する

全部で5つの手順で完了します。分かりづらい箇所もあるため、入念に確認していきましょう。

データローダをインストールする

データローダはSalesforce内にあるわけではなく、別途インストールする必要があります。なので、データローダのインストールから始めていきましょう。

まずは、Salesforceで設定画面に移動し、左上にあるクイック検索欄に「データローダ」と入力します。すると、候補の中にデータローダが出るのでクリックしてください。

そうしたら、データローダをダウンロードできる画面に切り替わりますよね。そこで「インストール手順」を先にクリックしましょう。(ここではまだデータローダのダウンロードはしなくて大丈夫です。)

「インストール手順」をクリックすると、インストールの流れが記載された画面に移動します。記載の内容を見ても分かりづらいので噛み砕いて説明していきますね。

【1.DMGファイルを使用して、macOS用のZulu OpenJDKバージョン11をインストールします。】

結論から言うと、DMGファイルを先にダウンロードしてくださいという意味です。文中のmacOS用をクリックすると、Zuluという海外サイト(https://www.azul.com/downloads/?package=jdk)に移動します。そこで右側にある Download nowをクリックし、Javaのバージョン11をDMGファイルでインストールしましょう。

なお、Windowsの場合は、DMGファイルでのインストールはできませんので、MSIファイルをインストールしてください。

【2.[設定] で、データローダのインストールファイルをダウンロードします。】

先程の設定画面に戻り、データローダをインストールしていきます。WindowsとMacそれぞれのリンクが用意されているので、該当する方を選択してください。

【3.zipファイルを右クリックして、[Extract All (すべて抽出)]を選択します。】

先程インストールしたファイルを開きましょう。

【4.データローダフォルダ内でinstaller.commandファイルをダブルクリックします。】

データローダにある「installer.commandファイル」をダブルクリックして開きます。万が一、開けない場合はcontrolキーを押しながらクリックし、開くを選択しましょう。

【5.データローダのインストール先を指定します。】
【6.データローダの起動アイコンをデスクトップとアプリケーションフォルダのどちらに追加するかを指定します。】

データ入力を求められるので、ここでは「dataloader」「Yes」「Yes」を入力しましょう。「プロセスが完了しました」と表示されるので、これでデータローダのインストールが完了です。

データローダを起動しExportを選択する

インストールできたデータローダを起動し、右から2番目のExportを選択します。ログイン画面が表示される場合があるので、利用するアカウントでIDとパスワードを入力しログインをしましょう。

オブジェクトを選択し、データ格納場所を指定する

データを抽出したいオブジェクトを選択し、エクスポートするデータの格納場所と名前を決めます。ここでデータの選択を間違えると、再度やり直す羽目になりますので選択には十分に注意してくださいね。

抽出項目や条件を指定する

ここでは、出力したい項目を選択します。選択するためには、左上のチェック欄から選択する方法と、下の欄にSOQL文を入力する2種類の方法があります。

なお、SOQLに関しては後で詳しく見ていきますね。

抽出結果を確認する

最後に抽出項目が選択できたら、「Finish」をクリックしてください。そうすると、抽出結果が表示されるので確認しましょう。全く問題がなければ「~successful」一つでも問題があれば「~errors」と表示されます。エラーがゼロであれば、問題なく抽出完了です!

注意事項や補足

SalesforceのデータローダではSOQLをうまく活用すると作業効率が上がります。

場合によっては、複数の項目を選択することもありますよね。ただ、選択できる項目が多すぎると見つけるだけで一苦労です。とはいえ、他の方法がわからなければ項目を一つずつ選択しなければなりません。

そこで、SOQLを直書きする方法なら簡単に項目を選択することができます。一つずつ選択する方法と同じ結果が出るので手間だけ無くすことができますよ。

しかし、以下3点には注意してください。

  • 大文字や小文字は区別する
  • 入れ子にされたクエリや子オブジェクトのクエリは未サポート
  • 多態的関係を使用するクエリは未サポート

多能的関係とは「関連オブジェクトを複数の異なる種別のオブジェクトのいずれかにできる関係」ということ。サポートされていないクエリを使用してしまうとエラーとなってしまうので注意しましょう。

Mashmatrix Sheetを使用したSalesforceオブジェクトデータのエクスポート方法

ここまでデータローダを使用したエクスポートをご紹介しましたが、実は「Mashmatrix Sheet」をすることで、より手軽にSalesforceオブジェクトデータのエクスポートが可能になります。

「Mashmatrix Sheet」を使用したエクスポート方法は以下の通りです。

  1. 「Mashmatrix Sheet」のデータをコピー&ペーストする
  2. 「csvダウンロード」ボタンを配置し、一括/選択 してダウンロード

順番に詳しく見ていきましょう。なお、今回はMacを使用して解説していますが、Windowsでも手順に差はありません。

方法①:「Mashmatrix Sheet」のデータをコピー&ペーストする

1番簡単にデータをエクスポートできるのが「Mashmatrix Sheet」のデータを直接コピーし、Excel(又はスプレッドシート)にペーストするという方法です。詳しい手順について見ていきましょう。

まずは、データをエクスポートしたい箇所を指定し、Windowsなら「Ctrl」キーを押しながら「C」キー、Macなら「command」キーを押しながら「C」キーでコピーしてください。

続いて、GoogleスプレッドシートかExcelを開きます。

貼り付けたい箇所を指定し、先ほどコピーしたデータをWindowsなら「Ctrl」キーを押しながら「V」キー、Macなら「command」キーを押しながら「V」キーでペーストしてください。なお、スプレッドシートとExcelのどちらでもデータの抽出ができるので安心してくださいね。

これで「Mashmatrix Sheet」のデータをコピー&ペーストする手順は完了となります!

方法②:「CSVダウンロード」ボタンを配置し、一括/選択 してダウンロード

2つ目の方法は、「CSVダウンロード」ボタンというアクションを設置してデータをエクスポートする方法です。

※ 「ダウンロードボタン」等の”アクションボタン”を配置する方法は以下リンクをご参照ください。
https://www.mashmatrix.co.jp/blog/20180926-action-html/

シートフッタ部分に「ダウンロード」のアクションボタンが配置されている状態

まずは、画面右下にあるダウンロードボタンをクリックします。すると、ファイルの保存画面が表示されるので、ファイル名を決定し保存をしてください。保存ができたらファイルをクリックして実際に開いて見ましょう。

ダウンロードしたファイル

すると、上画像のようにそのままデータを一括でエクスポートすることができます!

レコードを複数選択してダウンロード

なお、ダウンロードはレコードを選択して複数選択をすることも可能です。つまり、レコード全選択と複数選択は選べるということです。

レコード全選択の他に、複数選択でもこのようにダウンロード可能

これで「CSVダウンロード」ボタンを配置し、一括/選択してダウンロードする手順は以上となります。

Mashmatrix Sheetのメリット

Mashmatrix Sheetを活用することは、主に以下3つのメリットがあります。

  • 大量のデータを一度に確認できる
  • 一括編集・レコード複製・アクションなど簡単編集
  • 導入のハードルが低い

詳細について順番に見ていきましょう。

メリット①:大量のデータを一度に確認できる

Mashmatrix Sheet の画面例(商談一覧)

「Mashmatrix Sheet」は、Excelのようにスクロール可能なため大量のデータを一度に確認することができます。Salesforceはオブジェクトごとに画面遷移をしなければ確認ができませんよね。そのため扱うデータが多くなるほど管理するのに手間がかかっていました。この手間を「Mashmatrix Sheet」であれば解決できるということです。

メリット②:一括編集・レコード複製・アクションなど簡単編集

SalesforceデータをExcelライクに一括編集!

「Mashmatrix Sheet」では一括編集やレコード複製、Todo作成などのアクションといったデータの編集が簡単にできます。編集したい項目を選択して直接編集をしたり、コピー&ペーストでデータを一括編集することも簡単に行えます。特に項目の多いデータを扱う場合は、非常に操作が手軽になりますよ。

メリット③:導入のハードルが低い

「Mashmatrix Sheet」は導入のハードルが非常に低いです。一般的に基本ライセンスというプランが利用されますが、1ユーザーあたり月額1,500円(税抜)で利用できます。また、初期費用は一切かかりません。
基本サポートもついているので、まだ利用したことがない場合でも導入しやすいという特徴があります。さらに、大規模向けのプランも用意されているため、規模の大きな企業も導入できますよ。

実は、「Mashmatrix Sheet」にはお試しで利用可能な無料トライアルプランも用意されています。最後にそのプランについてご紹介していきますね。

まずはトライアルから始めよう

「Mashmatrix Sheet」を無料でお試しできるのがトライアルプランです。トライアルプランとは、有料プランと同じ内容で30日間お試しができるプランです。30日間しっかり利用できる点やユーザー数に制限がない点が特徴。また、利用期間の経過後は自動的に有料プランになることはありません。そのため、気に入ってもらえた場合のみ有料プランに変更が可能です。

まずはトライアルプランで「Mashmatrix Sheet」の良さを体験してみてください!

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【執筆者】

田中奈穂子
https://nakochi.work/
FinTech上場企業でSalesforceを中心としたビジネス基盤の構築を担当後、さまざまなSalesforce導入企業で導入支援・定着化を行う。Salesforce上級認定アドミニストレーター。

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